SBI新生銀行グループの目指すサステナビリティは、お客さまや世の中の環境・社会課題を解決するビジネスに取り組み、お客さまから支持され、当行グループが持続的に成長し、その成長が環境・社会の持続性にさらに役立っていく、という好循環を生み出すことです。

 

私は2022年7月にチーフ サステナビリティ オフィサー(CSO)に就任しました。金融機関である当行グループは、自ら物を作ったり売ったりすることはなく、そういったビジネスを展開するお客さまを裏から支えることが大きな役割です。環境・社会課題の解決に取り組むお客さまを積極的に支援していくことが、持続可能な世の中を実現するとともに、当行グループの持続的な成長にもつながります。当行グループのサステナビリティ重点課題の柱の一つであり、中期ビジョンの基本戦略でもある「事業を通じたサステナビリティの実現」は、そのような考えに基づいています。

 

環境や社会の持続可能性に警鐘が鳴らされている現在、「持続可能な環境・社会への責任」も、企業として負うべき重要な責任と考え、サステナビリティ重点課題のもう一つの柱に掲げています。お客さまとともに脱炭素や人権問題解消に取り組むとともに、当行グループ自身も、人権や多様性を尊重し、自らの活動による環境への悪影響の低減に取り組む必要があります。金融教育も重要な責務と考え、金銭基礎教育プログラム「MoneyConnection®」など、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。皆さまから信頼される企業であるために、ガバナンスの向上にも取り組んでいます。

 

「企業は社会の一構成要素であり、社会に帰属しているからこそ存続できる」、「顧客中心主義の徹底」、「公益は私益に繋がる」というSBIグループの理念は、まさに「サステナビリティ経営」と同義であります。当行グループは、SBIグループの一員としてサステナビリティ経営を推進し、当行グループが持続的に成長することで、社会の持続的な発展に貢献していきます。

 

2023年7月

チーフ サステナビリティ オフィサー 常務執行役員
グループストラクチャードソリューション総括
日下部 裕文