株式会社SBI新生銀行

~ 2023年10-12月期GDP(2次速報) ~

ポイント

  • 当行では、先行きの日本の実質GDP成長率について、2023年度が+1.3%、2024年度が+0.6%、2025年度が+1.0%、2026年度が+0.8%になると予測。前回見通しからは小幅上方修正。物価見通しは修正なし。

 

  • 成長率の上方修正の主因は、設備投資見通しの改善。2023年10-12月期の設備投資実績が、GDP2次速報において上振れしたことに加え、企業収益の堅調さと、高水準の設備投資計画の継続を確認。

 

  • ただし、2023年10-12月期にかけて、個人消費を中心に内需が3期連続でマイナスとなった姿に変わりはない。2024年1-3月期は、再びマイナス成長に転じる可能性も高く、当面の景気は足取りの鈍さが継続しよう。

 

  • 内需主導の経済成長のためには、低迷する個人消費の回復が重要となる。個人消費の見通しに修正はなく、物価が2%を割り込むとみられる2024年度後半以降の持ち直しがメインシナリオ。ただし、家計の実質所得環境次第で、上下双方向に振れるリスクが大きく、今春以降の賃金・物価の趨勢を注視する必要があろう。

以 上

 

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