相続について考えることは、いつか訪れる手続きへの備えだけではありません。

家族に何を残したいのか。
これからの暮らしをどのように支えていきたいのか。
自分の思いをどのような形で伝えるのか。

そうした問いと向き合う機会でもあります。

 

一方で、相続という言葉には、どこか身構えてしまう響きがあります。税金や遺産分割、遺言といった専門的なテーマが思い浮かび、「まだ先の話」「何から考えればいいのかわからない」と感じることもあります。

 

SBI新生銀行 横浜フィナンシャルセンター(横浜SFC)では、従来行われていた相続相談会を、より親しみやすく、参加しやすいものにできないかという発想から、「相続カフェ」と名付けて開催しています。相続相談への心理的なハードルを下げ、まずは気軽に足を運んでもらうための取り組みです。

 

横浜SFCの硲 浩一さん、田土 耕一さん、池谷 俊輔さんに、相続カフェに寄せられる相談や、お客さまと向き合ううえで大切にしていることを聞きました。

語る人:

SBI新生銀行横浜フィナンシャルセンター
フィナンシャルセンター長  硲 浩一さん
営業推進役  田土 耕一さん
SFC長代理 池谷 俊輔さん

※部署、役職はインタビュー当時

「何を相談したらいいか分からない」から始まる

相続カフェに来られるお客さまの相談は、必ずしも具体的な悩みから始まるわけではありません。

配偶者や子どもの将来を考えたときに、このままでよいのか。
元気なうちにできる準備はあるのか。

まだ言葉になりきらない不安を抱えて、足を運ぶ方もいます。

 

「残されるご家族のことを考えて、元気なうちに何かできることはないか。そういうところから相談が始まることがあります」

 

池谷さんは、相続カフェに寄せられる相談をそう話します。 一方で、

 

「ある程度ご自身で理解されていて、『これで正しいですか』と確認に来られる方もいます。その中で、知らなかったことを改めて確認して、次につなげていくケースもあります」

 

と、田土さん。

相続カフェが目指しているのは、その場ですぐに結論を出すことではありません。漠然とした不安や疑問を一つずつ整理していきます。何を考えておく必要があるのかが見えてくれば、それが次の行動への足掛かりになります。

相続カフェに寄せられる相談について話す池谷さん
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相続カフェに寄せられる相談について話す池谷さん

銀行だからこそできること

「お客さまに『そうだったのか!』という気づきを持っていただくことが大事だと思っています」

 

田土さんはそう話します。

相続の相談というと、相続税や遺産分割を思い浮かべがちですが、備え方はそれだけではありません。

遺言信託や、家族信託、生命保険、相続手続きのほか、事業承継について相談を受けることもあります。横浜SFCでは、お客さまやご家族の状況、ご意向を踏まえながら、大切な資産を守り、次世代へ円滑に繋いでいくための幅広い選択肢を提案しています。

課題によっては、困難な事象が生じることや、解決までに時間を要することもあります。そうした場合も、提携業者や本部と連携しながら、お客さま一人ひとりの状況に応じた多面的なサポートを行います。

 

「お客さまが、いろいろな選択肢を知ることで、将来への安心につながればと思っています」(池谷さん)

 

相続カフェは、相続に関わるさまざまな課題に対して、銀行がどのようにサポートできるのかを知ってもらう機会にもなっています。

田土さんは、お客さまの「気づき」を大切にしているそう
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田土さんは、お客さまの「気づき」を大切にしているそう

相続の相談は、人生の話へと広がっていく

相続の相談は、制度や手続きだけで完結するとは限りません。財産を誰に、どのような形で託したいのかを考えていくと、家族との関係や会社設立の経緯など、これまで大切にしてきたことにも話題が広がります。


「相続の仕事をしていると、お客さまの人生観を教えていただく機会があります。これまでの経験や考え方など、その方が大切にしてきたことが、相続の話につながってくるんです。」


池谷さんはそう語ります。

財産の行き先を決めることは、相続の一面にすぎません。その背景には、「自分が大切にしてきたものを、どのような形で未来へつなぐのか」という問いがあります。
 

「相続について一言で言うと『正解がない』のです」(池谷さん)


だからこそ、横浜SFCでは、あらかじめ用意した答えを当てはめるのではなく、お客さまごとに異なる事情や価値観を踏まえて選択肢を考えます。


「大事なお話をするには、信頼できる相手でないと心を開いていただけません。だからこそ、お客さま一人ひとりと丁寧に向き合うことを大切にしています。家族に安心を残したい。自分の考えを伝えたい。お世話になった団体や大学などに寄贈したい。相続カフェを訪れる理由は、お客さまによって本当にさまざまです」(田土さん)


信頼関係を土台に、その人にとって納得できる選択をともに探っていく。それが、横浜SFCの相続相談に対する姿勢です。

お客さまが「相続カフェ」を訪れる理由はさまざま
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お客さまが「相続カフェ」を訪れる理由はさまざま

相続カフェは、地域との接点にもなっている

相続カフェは、従来横浜SFCで開催していた資産形成に関する相談会・セミナー「NISAカフェ」(※)の発想から生まれた取り組みです。

(※)NISAカフェで横浜フィナンシャルセンターがサステナビリティを実現 | SBI新生銀行グループ サステナマガジン | 株式会社SBI新生銀行

 

NISAカフェは、資産形成に関心はあっても、銀行への相談に敷居の高さを感じる方に、気軽に足を運んでもらうことを目指した取り組みです。相続についても同じように、相談へのハードルを下げられないか。そうした発想が「相続カフェ」につながりました。相続カフェの取り組みは現在、横浜SFCだけでなく、他のSFCにも広がっています。

 

既に取引のあるお客さまだけでなく、相続相談をきっかけに初めて来店される方もいます。

 

「相続の相談で来店してもいいのだと思っていただけることは、営業店としてもお客さまとの大切な接点になります」

 

硲さんはそう話します。

相続カフェはおおむね3カ月に1回のペースで開催され、開催後には参加者の反応や今後の対応などを協議しながら支店運営の改善を重ねています。

直近では、家族が集まり、将来について話し合う機会も生まれるのではないかという考えから、8月のお盆の時期に開催しました。その回では多くの相談枠が満席となり、相続について考えるきっかけを求めるお客さまの関心の高さが表れる結果となりました。

 

相続を入口に始まった会話は、資産運用や老後資金、不動産など、将来につながるさまざまな相談へ広がることもあります。相続カフェは、地域のお客さまと横浜SFCとの新たな接点にもなっています。

「地域に根差した相談拠点としての役割を大切に」と語る硲さん
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「地域に根差した相談拠点としての役割を大切に」と語る硲さん

地域のお客さまとの対話を広げるために

相続というと、大きな資産を持つ人だけの話、あるいは特別な準備が必要な人だけの話と思われがちです。しかし実際の相談では、「家族に負担をかけたくない」「元気なうちにできることを考えておきたい」といった身近な思いが出発点になることがあります。
 

「まだ相続を自分事として捉えていない方もいらっしゃいます。だからこそ、気軽に立ち寄って相談できるような場所でありたいと思っています」


硲さんの言葉には、相続カフェに込められた思いが表れています。

相続への心理的なハードルを下げ、まだ具体的な悩みがない段階から参加できる場をつくる。相続カフェで得た気づきが、家族との話し合いや将来への備えにつながることもあります。

 

地域のお客さまと向き合いながら、一人ひとりが家族や将来について考えるきっかけをつくる。横浜SFCは、これからも相続カフェを通じて、その一歩を後押ししていきます。

店内に掲げられる「相続カフェ」のポスター
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店内に掲げられる「相続カフェ」のポスター

相続カフェの開催情報や、相続相談について詳しく知りたい方は、お近くのSBI新生銀行 フィナンシャルセンターまでお問合せください。